第1章 伐採
店で出会った、生野町の藤原さんの山の間伐材をいただくことになった。私の想いを話すと「よし!わしの山の木をつこたらえー!」と一言ほんまにありがたかった。木をいただくぼくらもうれしいし、(ただし間伐材)山は整理されるし、今、衰退している山師のおっちゃんにも、仕事が入る一石二鳥です。
もうひとつ地元の木をつかえるのがうれしい。
今の時代に、なんとぜいたくなことか!自分達で山に入り、伐採し、その木が店の一部となる。考えただけで鳥肌がたった!
今回、伐採してくれた山師の、杉本のおっちゃん。70才現役です。
これまた静夫のおっちゃん。72才現役バリバリです。とにかく歩くのがはやい。
生野の山は傾斜がきつい!おっちゃん達が伐った木を谷にすべらしおとす。しかしなかなか、うまくすべってくれない。ときたま、流れるようにすべりおちると「イエーッ」とさけんでしまう!また横でおっちゃん達のチェーンソーさばきにほれぼれする。
トラックに積みこむため、出しのよい場所まで、これまた、手で運ぶ。川をはさんで向こう岸に林道がある。
川の音を聞きながらのいっぷくは最高。おっちゃん達に昔、山に活気があったころの話を聞く。その話になるとおっちゃん達は青年に帰るのです!
大小あわせ、約400本の木を出す。山仕事を手伝ってくれた、ボランティア部隊、左から画家の次郎さん、ダルマこと久保くんと私。彼らは結局、店の完成まで手伝ってくれた。ほんまにすんません、頭上がりません。